自分の百冊を選ぶ|積読は未来の自分への約束
読書が好きな方なら、一度は「この本を読んで、自分を変えたい」と思った本に出合ったことがあるかもしれません。
そして、読みきれないほどの本が本棚に並び、「積読(つんどく)」の状態になっていることも。
そんな読書家の心理に、優しく寄り添ってくれるのが、近藤康太郎さんの著書『百冊で耕す〈自由に、なる〉ための読書術』です。
積読は、ファッション。そして自分へのマニフェスト
積読はかっこつけであり、かっこつけこそが読書の本懐である。
本書では、「読書はファッションであり、積読は未来の自分への約束」と語られています。
本棚にまだ読んでいない本があっても、それは無駄ではない。「この本を読む自分になりたい」という意志の表れだと。
背伸びをして難しい本を買う。
しばらくは読めないかもしれないけれど、やがてその本が似合う自分になる。
ファッションが人を変えるように、本棚もまた、人を変える。
自分にとっての百冊を選ぶ
著者は言います。
「本は、百冊あればいい。」
大量の本の中から、自分にとっての「正典」となる百冊を選ぶ。そのためには、たくさんの本に出会い、積読も経験しながら、自分の血肉となる本を選び抜いていく。
この自分にとっての「百冊を選ぶ」という視点は、読書に深みを与えてくれます。
本棚にある本が、自分を映し出し、なりたい自分を示してくれるようになるのです。
読む本は、今の関心を深めるものでもいいし、定評のある必読リストから影響を受けて選ぶのも良いでしょう。
そして、本を読むのは、幸せになるためであるというメッセージも心に残ります。
「お気に入りを10個だけ」に込めた想い
じぶん発揮ラボが提供しているアプリ「コトノハポケット」や「問いのハコ」、「Bloom Action」では、お気に入り登録を10個までとしています。
それは、この本から受けた影響が大きく、自分にとって本当に大切な言葉や問いを、数を決めて選び抜くという考え方を大切にしたいからです。
たくさんある中から、「これだ」と思えるものを見つけて、心に置いておく。
そんな習慣が、自由に生きるための指針になると信じています。
読書を通じて、幸せになる
積読は「こうなりたい」という未来の自分へのマニフェスト。
本を読むことは、自分を知り、人を愛し、幸せになるための大切な時間。
この本をきっかけに、自分だけの血肉の百冊を選書することを目指して、読書を続けていきませんか?
じぶん発揮ラボでは、そんな選書のヒントになる本を、これからも紹介していきたいと思います。
▶ 書籍リンク:
『百冊で耕す〈自由に、なる〉ための読書術』をAmazonで見る