ゼロ秒思考のおともに ―「問いのハコ」と始める、じぶんとの対話
「じぶんの考えが言えない」「なにを考えているか、そもそも分からない」――そんなもどかしさを感じたことはありませんか?
そんな悩みに応えるヒントが詰まった1冊があります。
赤羽雄二さんの著書『ゼロ秒思考』は、「感情を“考え”に変え、考えを“メモ”にする」ことで思考を整理し、自分の内側とつながる力を高めていく方法を提案しています。
やり方はとてもシンプル。お題を決めて、A4用紙に1分以内で思いつくことをとにかく書き出す。それだけ。
「とにかく急いで書く」「深く悩まない」――このスピード感が、考える力を鍛えてくれるのです。
問いをもらえば、言葉が出てくる。
とはいえ、「今日のお題、なににしよう……?」と悩んでしまう日もあります。
そんなときこそ、「問いのハコ」アプリを開いてみてください。
「今、気になる問い」「少し答えてみたくなる問い」に出会えたら、それをそのままゼロ秒思考のお題にしてしまうのです。
たとえば、
- 「今日いちばん印象に残った感情は?」
- 「最近、なんとなく避けていることは?」
- 「じぶんの中に眠っている“力”はなんだと思う?」
とはいえ、「これにはピンとこないな」「まったく思い浮かばない」と感じる問いが出ることもあります。
そんなときは、遠慮なく何度でも引き直してOK。
「よし、これなら書いてみようかな」と思える問いが出てくるまで、じっくり選んでください。
このステップ自体が、すでに“じぶんの気持ちに耳を傾ける時間”になっています。
問いをひとつ決めたら、1分で書き出す。
答えが合っているかどうかは、どうでもいいんです。
だれかに見せるわけでもない、自分だけの“思考の走り書き”を重ねていくこと。それが、少しずつ「ほんとうのじぶん」とつながる時間になっていきます。
「わからない」も、そのまま書いてみよう。
ちなみに、何も思い浮かばなかったら、「思いつかない」「わからない」と書いてOKです。
それも立派な“じぶんの声”。
「わからない」と向き合うことだって、自分を大切にする一歩です。
じぶん発揮のための、ちいさな実験。
「ゼロ秒思考」×「問いのハコ」は、じぶん発揮のトレーニングになる。
すぐに答えが出なくてもいい。毎日じゃなくてもいい。
ちょっとした空き時間に1分だけでも「問い」に向き合ってみる。
その繰り返しが、自分の内側にある「ほんとうの声」とつながる感覚を育ててくれます。
自分の感情や考えを、見えるかたちにしていく。
それは、静かにじぶんを育てる、小さな実験かもしれません。
今日から、あなたのゼロ秒思考のおともに、「問いのハコ」をどうぞ。
Grow Your True Self −「ほんとうのじぶんを、育てよう。」